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角度の単位としての分(ふん, minute (of arc), MOA)は、1度の60分の1の角度である。 1度が円弧の360分の1の角度と定義されているので、1分は円弧の21600分の1となり、それは(π/10800)ラジアンとなる。分は、特に天文学において非常に小さな角度を表すのに用いられる。分を表す記号はプライム(′) ( U+2032 , ′ )であり、1分は 1′ または 1''''' のように書かれる。日本ではアポストロフィー(')で書かれることも多いが、本来は区別すべきである。分およびその60分の1の角度である秒は、地図や航海においても使用される。、地球の大円上における1分の長さが海里の元々の定義であった。GRS80地球楕円体面上における、緯度差1分に相当する平均的な子午線弧長は、およそ1852.22mである。現在では1海里は1852mと定義されている。 伝統的に、地球上での位置、すなわち緯度と経度は度・分・秒によって表される。これによって地球上でのどんな位置も正確に表すことができる。しかし、分と秒が六十進法であり分かりにくいことから、度のみを用いて、度以下は小数によって値を示すことが好まれる。度のみを用いた場合、小数点以下3桁まで与えれば、度・分・秒によって表すのとほぼ同じ精度が得られる。 地球は1時間で15度(角度)回転し、1分間で15分(角度)回転し、1秒間で15秒(角度)回転する。 分は国際単位系(SI)の単位ではないが、広く使用されていることからSIと併用しても良い単位(SI併用単位)とされている。ただし、できるだけ度のみを使用し、度以下は小数で表すようにすべきとしている。 == 関連項目 == * ISO 6709 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「分 (角度)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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